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送検されるベトナム国籍の技能実習生、ダム・ズイ・カン容疑者=2025年7月28日午後0時46分、佐賀市の佐賀南署、小宮路勝撮影

 佐賀県伊万里市で先月、母娘が死傷した強盗殺人事件で、佐賀地検は17日、ベトナム国籍の技能実習生、ダム・ズイ・カン容疑者(24)=同市=を強盗殺人、同未遂、住居侵入などの罪で佐賀地裁に起訴した。

 起訴状などによると、カン容疑者は7月26日午後4時20分ごろ、同市東山代町長浜の住宅の玄関から包丁(刃体の長さ約13.5センチ)を掲げながら侵入。日本語講師の椋本舞子さん(当時40)と70代の母親を包丁で脅し、椋本さんから現金1万1千円を奪った後、2人を2階に連れて行こうとし、抵抗した母親の首付近を突き刺すなどして約1カ月のけがをさせたとされる。

 また、母親をかばおうとした椋本さんの首などを複数回突き刺すなどして失血死させ殺害した、とされる。

 カン容疑者は県警の逮捕時には「何も話したくありません」と供述していた。県警は強盗殺人と住居侵入の容疑で逮捕・送検。関係者によると、その後、強盗殺人未遂と銃刀法違反の容疑で追送致したという。

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